情熱は歳をとらない
2004/12/12

 
2週間ほど前のある日の事だった。
私達は仕事をしながらある人から連絡が入るのを待っていた。
ある人とは、その日に茂原の会員走行日に行っているシーラカンスさんの事である。
ラップタイムの自己ベスト更新(47秒切り)に燃えるシーラカンスさんは、その日をターゲットにしていたのだ。
茂原の会員であれば、彼の事を知っている方は多いとは思う。
来年還暦を迎えるシーラカンスさん・・・
私は、彼から色々な面で大きな影響を受けた。
 



3〜4年ほど前・・・
新設されたばかりの茂原ツインサーキット。
コース内で、私は慣性ドリフト気味でコーナーを抜け自己満足に浸っていた。
愛車は、ミニサーキットを攻めるには場違いな車と思われるホンダNSX。
「いい歳をして・・・」と周囲の者は眉をひそめる。
私自身、「好きな事をやっているのだから歳は関係ない」と言いつつも、
30の大台をとうに越え、あと2〜3年出来るかな?と、少し弱気になる時もあった。
 4時45分からの最終ヒート、コースインしてから2,3周目、最終コーナーにさしかかると、
白のインテグラが前に見えた。若者に人気のあるDC2のタイプR・・・最近茂原で増えつつある車だ。
「そこの若いの・・ライン上にはいないでくれよ・・・」と思った瞬間、そのDC2は猛然とスパート!
コース上で2台の車は、スキール音とエキゾースト音を撒き散らしながら狂ったように走っていた。
DC2のテールが徐々に離れていく・・・が、悔しさは無かった。私は見とれていたのだ。
DC2のテールデザインはあまり好きではなかったが、シケインをヒラリヒラリと華麗に走るその後姿を見て、
私は「美しい」とさえ思った。
最終コーナー・・・私は進入で若干スライドさせながら向きを変え、なるべく早くアクセルを全開にするように走る。
背後でV6の3リッターエンジンが唸り声を上げる・・・が、しかし・・・更に離される。
「負けたな・・・・・」
 
走行終了後、パドックに車を停める。
DC2の男が近づいてくる。
??? あきらかに自分よりも年配だ!
「いや〜どうも〜」と笑みを浮かべながらその男が声を掛けた。
 
夕日を浴びたその男の顔は、少年のように輝いていた
 



午後3時半頃連絡が入った。
 
シーラカンスDC2 46″941 
2004/11/29 15:09